資金繰りに窮したときの乗り切り方:見える化・相談・公的な支援お金が足りなくなりそうなとき、どうする?
資金繰りが苦しくなったとき、まず大切なのは、いつ・いくら足りなくなるのかを数字で見えるようにし、早めに相談することです。公的な支援には、中小企業庁が案内する資金繰りの相談窓口、よろず支援拠点(無料の経営相談)、信用保証協会のセーフティネット保証、税金を一時に納められないときの国税の猶予の制度などがあります。ここでは、官公庁の案内に沿って、一般的な動き方の順番を整理します。個別の事情では対応が変わるため、早い段階で専門家や窓口に相談してください。
- ①見える化月ごとの入金と支払を並べ、足りなくなる月と金額を確かめる
- ②入金・支払請求の早期化・回収の確認など入金を早め、不要な支出を見直す
- ③相談金融機関・信用保証協会・よろず支援拠点・税務署に、早めに相談する
- ④資金の手当て公的な保証付き融資や、返済・納税の条件変更(猶予)を検討する
- ⑤計画の見直し損益分岐点を確かめ、固定費や売上の計画を立て直す
要点
- 資金繰り表を作り、月ごとの入金と支払を並べて、残高がマイナスになる時期(資金ショート)を前もって見つける
- 中小企業庁は、資金繰りの相談先として、よろず支援拠点、日本政策金融公庫、信用保証協会などを案内している。よろず支援拠点は全国47都道府県にある無料の経営相談所
- セーフティネット保証は、取引先の倒産・災害・業況の悪化などで経営が不安定になった中小企業を対象に、通常の保証限度額とは別枠で保証する制度。利用には市区町村の認定が必要
- 国税を一時に納付できないときは、納期限から6か月以内などの要件を満たすと、税務署の申請で換価の猶予などが認められることがある。延滞税は納期限の翌日から発生するため、早めに相談する
- 取引先への支払の時期や返済の条件は、無断で止めず、先に相談する。給与・税金・社会保険料を後回しにして対応することは、避ける
実務での対応
- 無料ツール「資金繰り表」で、12か月先までの月末残高を見込みで作り、マイナスになる月を確認する(売上が少ない場合の表も作る)
- 「損益分岐点と必要売上の計算」で、固定費・変動費と利益の関係を確かめ、見直せる費用を洗い出す
- 取引金融機関・信用保証協会・よろず支援拠点・税務署(徴収担当)の窓口へ、早めに相談する
お店や会社では、売上があっても、お金が入る時期と払う時期がずれて、一時的にお金が足りなくなることがあります。こうなりそうなときは、早めに「いつ、いくら足りなくなるか」を表にして確かめることが大切です。そのうえで、国や公的な団体の相談窓口に相談すると、お金を借りる方法や、払う時期を相談する方法を教えてもらえます。ひとりで悩まず、早めに相談することが大事です。
- ○当てはまる:月ごとの入るお金・出るお金を表にして確かめる
- ○当てはまる:足りなくなる前に、早めに相談する
- ○当てはまる:国の無料の相談所や、税務署の窓口も使える
- ×当てはまらない:連絡しないまま、払うのをこっそり止める
ポイント
- 入るお金と出るお金を月ごとに表にして、足りなくなる月を前もって見つける
- 国が用意した無料の相談所(よろず支援拠点など)に、早めに相談できる
- 税金をすぐに払えないときは、払う時期を待ってもらえる制度もあるので、税務署に相談する
ことばの意味
- 資金繰り
- お金が入る時期と出る時期を見て、足りなくならないようにやりくりすること
- 信用保証協会
- 会社が借りたお金を返せなくなったとき、代わりに銀行へ払う公的な団体
- 猶予
- 決まった期限を、決まった条件で待ってもらうこと
- 中小企業庁: 中小企業庁 資金繰りに関するご相談
- 中小企業庁: 中小企業庁 セーフティネット保証制度
- 中小企業庁: よろず支援拠点全国本部(中小企業基盤整備機構)
- 中小企業庁: 国税庁 No.9206 国税を期限内に納付できないとき
この記事は官公庁の公表資料を要約・解説したもので、個別の事案への助言ではありません。制度は改正されることがあるため、実際の手続きや判断は必ず公表元の最新の資料や、税理士・社会保険労務士などの専門家にご確認ください。