破産の申立て、40都道府県で前年より増加 人口10万人あたりは大阪・宮崎・北海道が多い(2025年)お金が返せなくなって裁判所に申し立てた件数、ほとんどの都道府県で前の年より増えた
最高裁判所の令和7年(2025年)司法統計年報によると、全国の地方裁判所が新たに受け付けた破産事件(自然人・法人の合計)は9万2,059件で、前年の8万5,115件から8.2%増えました。都道府県別(地方裁判所別。北海道は4地裁の合計)にみると、47都道府県のうち40で前年より増え、人口10万人あたりでは大阪府99.3件、宮崎県98.5件、北海道97.8件の順に多くなっています(全国は73.0件)。
要点
- 件数が最も多いのは東京都(1万1,941件)で、大阪府(8,775件)、神奈川県(6,301件)、北海道(5,112件)、愛知県(4,831件)が続く。人口の多い都道府県が上位に並ぶ
- 人口10万人あたりでみると、大阪府99.3件、宮崎県98.5件、北海道97.8件、宮城県94.1件、福岡県91.2件の順。少ないのは富山県(43.2件)、石川県(44.3件)、岐阜県(52.6件)
- 前年比の増加率が大きいのは鹿児島県(+20.3%)、新潟県(+18.9%)、長野県(+18.6%)、和歌山県(+18.3%)、宮城県(+14.2%)。47都道府県のうち40が前年より増え、7が減った
- 減少が目立つのは長崎県(−7.2%)、山口県(−5.6%)、滋賀県(−5.3%)、石川県(−4.4%)、島根県(−3.3%)
- 地方裁判所別の表では、自然人(個人)と法人の内訳は示されていない。全国の内訳(自然人8万3,255件・法人等8,804件)は別の表に載っている
実務での対応
- 取引先の所在地の傾向も、与信の見直しの目安のひとつとして把握しておく(件数は人口の多さにも左右されるため、人口あたりの値と合わせて見る)
- 債権の回収が難しくなりそうな取引先がある場合は、早めに専門家(弁護士・税理士等)へ相談する
借りたお金が返せなくなったときに裁判所へ申し立てる「破産」。2025年は全国で9万2,059件、47都道府県のうち40で前の年より増えました。人口に対する多さで見ると、大阪府・宮崎県・北海道が多くなっています。
ポイント
- 件数がいちばん多いのは東京都で1万1,941件。人が多く住んでいるところは、件数も多くなりやすいです
- 人口10万人(小さな町の人数くらい)あたりで比べると、大阪府が99.3件で最も多く、宮崎県、北海道が続きます
- 全国の平均は10万人あたり73.0件。富山県は43.2件で、全国でいちばん少ない水準です
ことばの意味
- 破産
- 借りたお金などが返せなくなったとき、裁判所に申し立てて、返せない分の整理をしてもらう手続き
- 10万人あたり
- 人口のちがう地域を比べやすくするために、人口10万人に直したときの件数
- 最高裁判所: 最高裁判所 令和7年 司法統計年報 民事・行政編(第4表 民事・行政事件数・全地方裁判所及び地方裁判所別)
- 最高裁判所: 最高裁判所 令和6年 司法統計年報 民事・行政編(同表)
- 最高裁判所: 総務省統計局 令和2年国勢調査 人口等基本集計 結果の概要(都道府県別人口)
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この記事は官公庁の公表資料を要約・解説したもので、個別の事案への助言ではありません。制度は改正されることがあるため、実際の手続きや判断は必ず公表元の最新の資料や、税理士・社会保険労務士などの専門家にご確認ください。